『ブルべ』は、自らの責任で公道を長時間走る「●●」です。
私はいつも、この「●●」の部分をどのように表現するか困ります。
『ブルべ』の定義は、日本での主催団体であるAudax Japan にありますが、
- Audax Japan のサイトへ
確かに、競技ではありません。
イベント。。。
そうですね、主催者による「催し」ですか。
道路事情が良くなったとはいえ、単独で長い距離を走るのは勇気がいります。
寒冷前線が通過する大雨の中を、あるいは強い向かい風のなかを走るのはそれなりの覚悟が必要です。
-真夏ならばまだよいが、春先や秋口は確実に冷えます。
-風はともかく、雨は自転車(駆動系)にはかなりのダメージです。
真夜中、明かりもない山道を、そして前後に誰もいないトンネルをたった独りで走るのは、本当に勇気がいります。
-山の暗闇から、かさかさと音がしたりします。夜行性の動物が動く音なのでしょう。
-誰も走っていないトンネルで、自分のすぐ後ろに誰かがいる気配がしたりします。
よく聞くと、自分の足の動きの音が壁に反響しているだけだったりします。
では、人里が安心できるかというと、、、、
-深夜に民家を通り過ぎるとき、寝ていた飼い犬が不意に驚いて吠えたりします。これは意外に焦ります。
逆に、住んでいる人からすると、、、
-クマよけの鈴をつけた自転車が、真夜中に、家で寝ている横を通り過ぎていくところを想像してごらんなさい。
「チリーン、チリーン、チリーン・・・」
なんの行列が通ったのかと思うかもしれません。
それでも、そんなでも、そこまでしてでも、走りたいものです。
夜中の3時、全く動かない空気のなかを自分だけがかき分けて進んでいく感覚は、私にはこの上ない幸せです。